"あ、あった"日記

静岡県在住シイたけぞう店主山梨友里江と 長野県在住絵描きさかいりょうへいの 絵日記的 "あ、あった" 往復書簡風ブログ

焦らない。

春子さんの春らしい"あっ、あった"とはだいぶ解離した所のお話が続いてしまうのですが、最近のことを少し。

 

 

これは何かと聞かれたら、

書いてあります通りポケットwifi なのです。

 

僕は全国津々浦々、

車でぶーんと出掛ける事が多いので、

私の電波事情はこの子ひとりにかかっているといっても過言ではございません。

 

先月のこと。

 

春が始まり、

僕自身も色々な活動が始まり、

いつものことながらバタバタとした日々が続いていたある日のこと。

 

データを送らなければならない仕事があって、

でも東京に行かくてはな仕事もあって、

 

とにもかくにもバタ子さんなある日、

この子、いなくなっちゃったんです。

 

でも不思議なもので、

 

「あっ、これがない状態になる必要があるんだな」

 

なんて努めて冷静でいたのですが、

周りはみんな「そりゃ大変!」と心配してくれていました。

 

僕もそれなりにあっちゃこっちゃと探し回ってはみたのですが、

心の真ん中んとこで

 

「東京から帰って少し落ち着けばちゃんと見つかるな」

 

と気楽に、でも確信を得ていて、

 

結果、

東京から帰り家に着きほっと一息の直後、

「そういえば」

と出発前もさんざん探していた紙袋から、

別の用事で必要な物を取り出そうとパッと覗いたその瞬間。

 

"あっ、あった"

 

が発生したのです。

 

ほんとうに不思議なもので、

自分の心が穏やかでないときっと見えるものも見えないんですよね。

 

あれって実際に姿形が無くなってるんだなって本気で思ってます。

 

大切なのは自分がどれだけ忙しなかったとしても、

自分の真ん中のとこの感覚を信じ切れているかどうか。

 

そんなことを僕は今回の消失事件を通し、改めて気付かせて貰いました。

 

"あっあった"を自力で作り出せた気がしてなんだか嬉しさも一入でしたよ。

 

 

 

一昨日、また別のお仕事で神奈川に行っていたのですが、

到着したその日、

桜が満開で美しかった。

 

 

帰る頃にはだいぶ散り始め川面に薄紅色が拡がっていてあの独特な哀愁を感じていたのですが、

 

長野の村へ帰るとなんとまぁ。

 

満開の桜達とまた再開出来たのでした。

 

それはまるで浪漫時空旅行のような、

幸せなエンドレスループのような "あっ、あった"♪